倒れて気がついたら…ICU!?

救急車の中で、なんとなく声が聞こえていた
「しんどかったね、少し楽になるからね」と救急隊員の人の声
その声に安心し、いつの間にか意識が薄くなりその後の記憶はない

病院につくと運ばれたのはICU
「名前分かりますか?ここどこか分かりますか?!」と
看護師さんに肩を強く叩かれながら聞かれた

「ああ…よくドラマでこんなシーンあるよな…」
なんて呑気なこと思いながら、名前を答えた

自分の身体を見渡せば色々なモニターや心電図
点滴が両手に付けられてて全く身動きできない状態に

周りを見渡すと、とにかく看護師さん達がとても慌ただしかった
そして、遠くの方に仕事を途中で抜けてきただろう父親が
顔を真っ青にして心配そうにこっちを見ていた

なぜ父があんな遠くにいてるのだろう
なぜお医者さんや看護師さん達はこんなにも慌ただしのだろう
「あ、ここってICUって呼ばれる集中治療室?」
どうして自分がこんな所にいてるのか全く分からなかった
だって昨日まで普通に生活してたのだから…

そんな事よりも、とにかく気分がとても悪かった
朝、母が「これ食べていきねっ♪」と用意してくれてたブドウを全て吐いた

歩くこともできず、トイレも一人で行けず
3日間、ご飯を食べることも許されなかった

2時間毎に、指に針を刺され血を出され何か測られている
「一体、私の指で何をしてるんだ…」と思いながらも
寝たきり状態が3日間続く

この時は、その数値が異常だと分からなかったが
運ばれた時、私の血糖値は『1200mg/dl』だった