対談

パンが食べられる幸せ! 低糖質パン専門店pan bueno様

プロフィール

お名前: あさぎ かりん

◎低糖質パン専門店◎
店舗名:Pan bueno
住所:〒546-0011 大阪市東住吉区針中野3-11-5
最寄り駅:近鉄南大阪線 針中野駅 徒歩3分
地下鉄谷町線 駒川中野駅 徒歩10分
営業日:火・水・木・金曜日
営業時間:11時~16時
Instagram:panbueno0501

2018年1月に1型糖尿病になり、入院中に色々調べ糖質制限食の治療に踏み切りました。やりたいことが多く毎日楽しんでいます。

低糖質pan buenoのあさぎ かりん様にお伺いします

大阪府大阪市東住吉区にある低糖質パン屋さん[Pan bueno]様と対談しました。
コンビニなどでよく見かけるようになった低糖質のパンですがブエノ様のパンは全て糖質5g以下のようです。
どうしてこのようなパンを作るようになったのか、他の低糖質のパンとなにが違うのか?などインタビューしました。

島村みのり

島村みのり

パン屋さんを開店しようと思ったきっかけを教えて頂けますか?

あさぎ かりん

あさぎ かりん

2018年1月に1型糖尿病を発症し糖質制限食の治療を始めました。ご飯や麺類を諦めたので、せめてパンぐらいは食べたいと思い、大豆粉のパンを焼いてみたり低糖質の粉を取り寄せたりしました。ところが食べたいパンとは違っていました。
探しているうちに『京都江部粉』と出会えました。
仕事休みの土日で焼き溜めをしていたのですが、自分で焼ける人はいいけど、仕事や子育てで忙しい、ご年配の方…同じように困っている人がいるはずと低糖質パン専門店を考えるようになったのがきっかけです。

島村みのり

島村みのり

お店の名前【Pan bueno(ブエノ)】に込められた想いは何ですか?

あさぎ かりん

あさぎ かりん

Pan buenoはスペイン語。
buenoは英語にするとgoodやniceに当たります。挨拶にも使われていますよね。直訳すると美味しいパンですが…それではなくて、有効な有益なとか役に立つという意味を取っています。
このパンを必要とする方の役に立つパンにしてほしい想いからです。

島村みのり

島村みのり

1型糖尿病とのことですが、診断された際の心境を教えてください。

あさぎ かりん

あさぎ かりん

やりたいことがいろいろあるのでグルコーススパイクは最低限に抑え、合併症は回避したいと低糖質食の治療を選びました。HA1cは5.7~6.4にすぐ戻り合併症は起こらない数値にはなりました。1食5~8gの糖質量の食事です。でも、最近ではお昼しかパンが食べられないようになりました。朝の血糖値が高くなってしまい、ほとんど糖質のないものでも上がってしまうので。夜、反動?で食べすぎが朝まで残ることもあり「やっちゃった!」です。たんぱく質だけでも上がりますものね。まだ暫くは、ごくわずかですが残っているインスリンを減らさず、持続性のランタス1回で済むよう色々メニューの工夫をしています。

島村みのり

島村みのり

ブエノさんの特徴とこだわりを教えてください。

あさぎ かりん

あさぎ かりん

高雄病院理事長の江部康二先生が監修された『京都江部粉』を使っています。2型である先生自ら血糖値を測りながら、数年かけて作られた粉なので、糖質量は確かです。パンが食べたくても食べられない方に安心して食べてもらえるパンです。どのパンも5g以下の糖質量で作っているので、ほかの食べ物と合わせて糖質量も計算しやすくなると思っています。
献立の幅も広がるのではないですか?こんにゃくの加工品が入っており、食物繊維も多くもっちりしています。

島村みのり

島村みのり

最後に1型糖尿病の仲間へメッセージをお願いします。

あさぎ かりん

あさぎ かりん

選んだ治療方法はどれが正しいか判断するのは個人ですし、何年か先を見通して後悔することが無いよう前を向いていきましょう。幼い1型糖尿病さんや合併症と向き合っている方、全ての1型糖尿病の皆さんと一緒に1日も早くこの病気が治る病になる日が来ることを願っています。低糖質パン屋として貢献できるよう頑張ります。