私と1型糖尿病との出会い

2018年11月に劇症1型糖尿病発症。
同年3月に長年勤めていた幼稚園を辞め、失業保険をもらいながら過ごしている日々のことでした。

数日前より具合が悪くなり、食べられない、喉の渇きもすごくて濃いものでないと満足出来ない状態。
友人の勧めで前日に行った血液検査の結果をかかりつけ医に聞きに行こうと腰を上げるも立てず、尻餅をついて歩けず…様子を見ていた高校生の娘が友達と会う予定をキャンセルし付き添うことに。

部屋が3階、玄関2階、そして更に1階まで手すりに掴まりなんとか降りたが道に出た所で立てなくなる。
見ていた八百屋のおばちゃんが車椅子を借りて来てくれ、それに乗ってかかりつけ医へ。そのまま大学病院へ向かうことに。

そしてそのままICUへ。
劇症1型糖尿病、急性膵炎、脾静脈血栓(日本で13例目らしい)が発覚。
血糖値1500、よくぞ生還したと言われました。
膵炎併発だったので絶飲絶食、とても喉が渇いて苦しかったです。
鼻から酸素、腕からインスリン、酸素濃度を測る機械に、寝返りをしたらナースに知らせる機械、トイレが不要な管も入れられていました。
採血も腕や手の甲から採れず、ついには太ももの付け根の動脈から採りました。手もカッサカサでした。

1日だけで一般病棟に移動するも、ナースステーションにベッドを置かれてひたすら監視。
目を開ければ卵の殻を粉々にしたものに全部違う色をつけたものが、チカチカチカチカして、人の形にぼやーんと影があるので誰かがいる、という事はわかりましたが、顔の判別も付かず、親友二人を泣かせてしまいました。これは高血糖による症状だったようです。

6日後からスープとジュースが出ましたがなかなか飲めず、まともに食べられるようになるのに何日もかかりました。
3週間ちょっと入院し、退院の日にはナース以外の色々なスタッフが、『あの、ICUから来た人が退院っっ』ってびっくりされました。

生還できたのは何か意味があると考えています。何か役目があるのかなと。
こちらでのコラムを書くことになったのもまたご縁です。
よろしくお願いします。